【コラム】交通事故2(高次脳機能障害について)

2013-07-04

本日は、高次脳機能障害についてのお話です。

高次脳機能障害は、交通事故による頭部外傷によって脳が損傷を受け、その結果、様々な症状が出現する障害です。
脳と一言に言っても、大脳、小脳、脳幹に分かれますし、大脳の中でも、前頭葉、側頭葉、頭頂葉など様々な部位があり、
それぞれに働きがあるので、いずれの部分が損傷を受けたかによって、出現する症状も変わってきます。
例えば、ちょっとしたことですぐに怒るようになってしまった(易怒性)、複数のことが同時処理できなくなってしまった、注意力や集中力の著しい低下、記憶障害、自発性低下など、出現する症状を挙げればキリがありません。

高次脳機能障害は、その程度に応じて、後遺障害等級1級から9級に分類されます。
いずれにおいても、画像所見が極めて重要です。交通事故によって、頭部外傷を負った方は、なるべく早い段階で、精度の高いCTを施行し、脳のいずれの部分に損傷を受けているのかを確認することが必要不可欠です。
また、近親者等の協力を得て、日常生活において、事故前と比較して変わってしまった点などを事細かにメモしておくことも非常に有益です。認定される等級が1つ異なるだけで、賠償してもらえる金額が数百万円単位で異なってきます。
しっかりとした医師による診察を継続し、きちんと立証のための資料をそろえることで、初めて適正な等級を獲得することができるのです。

高次脳機能障害において注意しなければならないことは、一見、第三者から見れば何も異常は感じられないというケースが多々存在し、周囲からの理解が得にくい後遺障害であるということです。
また、最近でこそ、裁判例においても高次脳機能障害を認める事例が増え、自賠責保険においても高次脳機能障害を認定するシステムが構築されてきていると言えますが、一昔前までは、非常に認定を受けるのが難しい後遺障害の1つでした。

高次脳機能障害が疑われる事例では、より早期に高次脳機能障害に詳しい専門医にかかるとともに、民事の損害賠償では、交通事故問題全般とりわけ高次脳機能障害にも精通する弁護士に早期にご相談されることをお勧めいたします。

弁護士 濵川俊

Copyright(c) 2013 濵川法律事務所 All Rights Reserved.
弁護士のSEO対策・ホームページ制作